コストコのボトルウオーター、原材料表示に「米国の水道水」 「衝撃隠せない」「激安だから文句ない」と物議

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

「井戸水であろうが、水道水であろうが、何を原水としても構わない」

   ピュリファイドウオーターの一件は、じわじわと話題になっていたが、最近になって、原材料表示の写真がツイッターなどで広まると、ネットでは

「びっくりした」
「衝撃を隠せない」
「言われるまで全然気付かんかった」

と購入者から驚きの声が寄せられている。同商品の特質を把握したうえで「文句言いたくない」「安くておいしいのでいつも買ってる」との感想や報告も上がっているが、少数派と言える。

   ピュリファイドウオーターはどのような水で、なぜ「水道水」として販売されているのか。日本ミネラルウォーター協会の担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、「ピュリファイドウオーターはアメリカの飲料水に付けられるカテゴリ名の1つです。基本的に井戸水であろうが、水道水であろうが、何を原水としても構いません。ろ過してミネラル分を取った水であれば、そう名乗れます。製造コストが低いので、非常に安く手に入ります。味の面では『ごくごく普通の水』と言えるでしょう」と話す。

   さらに、ピュリファイドウオーターから水に対する日本人とアメリカ人の嗜好性の違いも読み取れるらしい。

「アメリカでは、後から成分を添加した飲料水に価値を見出す傾向があります。その理由は分かりかねますが、コストコの商品が2種類の添加物でミネラル分を補っているのもその表れと言えます。一方、日本とヨーロッパの市場に流通する水のほとんどはナチュラルミネラルウオーターですね。より加工されていない、天然のものを好む傾向があるからだと思います」

   日本のスーパーに水道水が並ばないのは、日本人が「安さ」より「自然さ」を水に求めているから、というわけだ。

   また、他社のミネラルウオーターとの品質の違いや価格設定について2016年2月29日、コストコにも取材を申し入れたが、同日17時半までに回答は寄せられなかった。

1 2
姉妹サイト