逮捕・世田谷区職員が同僚「残業時間」を改竄できたズサン管理の実態 「マイナンバー大丈夫か」と批判相次ぐ

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「仕事が回らない」とデータにパスワードをかけず

   世田谷区清掃・リサイクル部の管理課では、取材に対し、容疑者の職員は、清掃事務所の庶務担当をしており、給与管理システムにアクセスする権限を持っていたと説明した。

   残業時間など実際の給与管理は別の職員が担当していたが、改竄された当日は土曜日で、この職員はおらず、当番2人のうち1人は容疑者の職員だった。その3日後に、給与管理担当の職員がシステムで確認したところ9月分が改竄されていたのが分かった。一両日中に世田谷署に相談し、12月25日になって被害届が受理されていた。

   担当職員がデータにパスワードをかけていないことについては、「担当がいないときに修正したりすることもあり、担当しか見られなければ仕事が回らなくなってしまいます」と理由を挙げている。

   区の人事課では、容疑者の職員が11年前に逮捕後も区に勤務していることについて、「当時の基準に基づいて適正に処分しています」と取材に答えた。今回についても、「信用失墜行為を定めた地方公務員法に則り、適正に処分したいと考えています」と言っている。

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