野菜ジュース飲んでも効果は「不明」
宇賀アナのように、起床後にかなり時間がたってから食事をとるのは、朝食と言えるのだろうか。磯教授によると、脳出血リスクを低減する意味では、起きてから2~3時間の間に朝食をとるべきで、あまり遅くなると効果は期待できなくなる。
「何を食べればよいか」も話題となった。野菜ジュースのような飲料については、現時点では朝の血圧上昇を抑えられるか否かの研究データが十分集まっていないため効果が不明だという。一方でトーストのような「固形物」なら大丈夫だ。たとえラーメンでも、脳出血対策という意味では有効。ただし塩分が多いので、ずっと食べ続けると長期的には血圧を上げる要因になりうる。
米飯とパン、これはいずれでも構わない。やはり塩分量と食事のバランスを考えながら食べるとよい。
磯教授は、これまで「朝食を食べよう」というのは子ども向けメッセージだったが、「今回成人にも、長期的に脳出血のリスクを下げるという目的において健康へのよい行動だと科学的に示されました」と述べた。