NHK大河ドラマ「真田丸」でヒロイン「きり」を演じる長澤まさみさん(28)がウザ過ぎる、とネットで話題になっている。
ウザいのは長澤さんの演技だけでなく、キャラ自体も「いらない」などと酷評されている。設定で「きり」は主演の真田幸村を演じる堺雅人さん(42)の生涯のパートナーであるため「長澤が出る以上はもう見ることはない」などと言う人もいる。当初の視聴率も下がってきて、その理由が長澤さん、などといった意見もネット上に出ている。
「助けに来てくれたのね~。やだぁ!」
長澤さん演じる「きり」は真田家家臣・高梨内記の娘で幸村の幼馴染。年齢的には10代前半だ。長澤さんは「きり」について、
「よく食べ、よくしゃべり、感情の赴くままに行動し、だいたい突拍子もないことを言うので、『まったく、きりは』とみんなに笑われています」
などとNHKの番組HPのインタビューに答えている。
そんな「きり」のウザさが爆発したのは、2016年2月21日放送のタイトル「奪回」だった。「きり」と幸村の祖母「とり」は滝川一益に人質として捕らえられていた。「とり」が「のどが渇きました」と言うと「きり」は、「あん!?」と返事をした。2人を奪回するため城に入って幸村を「きり」が見つけ「助けに来てくれたのね~。やだぁ!」などと抱きつく。幸村が「ババ様はどこにおられる?」と聞くと、「知らねぇ」と答えた。城から脱出するため行動し始めた時に「きり」は、「待って、忘れ物」と部屋に戻る。それがきっかけとなり脱出は失敗に終わる、といった感じだ。
ネット上では掲示板に、
「あのキャラほんとウゼーよw 何かの計算であんなキャラ入れたんだろうけど俺はもう無理w」
「かなりイラッとしたわ~」
「きりマジうざい。だいたい大河にうざいキャラのヒロインが必要なのかって話だな」
「長澤の芝居レベルともにキャラも浮きまくってて邪魔→ウザい、要らない」
などといった感想が書き込まれた。
脚本の三谷幸喜は「心情をリアルに描きたい」
その一方で、「ウザいのは『きり』だけでない、幸村も、その母の薫もウザすぎるオンパレードだ」などと評する人もいる。
視聴率は当初、第一話が19.9%、第二話が20.1%と上り調子で、大ヒットするのではないかという期待があったのだが、そこから下がり始め、第六話は16.9%になってしまった。今はその責任の多くが「きり」のウザさということになっている。
もちろん長澤さんの演技やキャラがああいったものになっているのは作・脚本の三谷幸喜さんの責任だという意見も多いのも確か。放送が始まってから「セリフが現代的すぎる」などといった批判も出た。まさに長澤さんのセリフを指しているものだが、三谷さんはそれについて16年1月28日付けの朝日新聞夕刊のコラムで、
「当時の言葉を再現するのにどれだけの意味があるのだろう。僕はそれよりも、彼らの心情をリアルに描きたい。そのためには、僕らが今喋っている形に近い言葉が必要なのだ」
などと書き、反論している。