プロ野球界は「魔の2月」に沈んだ 「覚醒剤」「実弾所持」がキャンプを覆う

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「賭博」に続き、イメージ悪化が止まらない

   プロ野球界はいま大慌てである。

「昨年は野球賭博が明らかになったばかり。熊崎コミッショナーは検事出身だけに、周囲は腕の見せどころ、と見ている」

   これはベテラン球界担当記者の話だ。

   清原容疑者再逮捕については、プロ野球機構は「コメントする立場にない」としているが、ナバーロについては現役選手だけに「遺憾だ」と顔をしかめている。

   ピリピリしているのが巨人だ。野球賭博は巨人の現役選手3人で、いずれも解雇して一件落着となった。清原問題については、当初こそ、引退した選手の事件として無関心を装っていたが、巨人時代から使用という話が浮上してくると、当時の選手管理はどうなっていたのか、と蒸し返される可能性がある。

   「球界の盟主」を自負する巨人としては格好がつかない状況といえる。せっかく高橋由伸新監督でペナント奪還を目指しているだけに、不愉快極まりないところだろう。

   本来ならこの季節のプロ野球の話題はキャンプ情報なのだが、法律違反の事件がそれを覆っている状態だ。プロ野球界のイメージがさらに悪化するかもしれない。

   大手生命保険会社が新社会人に「理想の上司」を尋ねたアンケートがある。それによると1位はテニス出身の松岡修造氏。プロ野球関係では大リーガーのイチローで7位(前回5位)。日本のプロ野球選手は10位までにいない。かつてとは様変わりしている。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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