ウーマン村本、9か月で深夜ラジオ番組終了 「裏番組」に負けたいくつかの「理由」

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   お笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーの村本大輔さん(35)がパーソナリティーを務めるラジオ「ウーマンラッシュアワー村本大輔のオールナイトニッポン(ANN)」(ニッポン放送系)が2016年3月21日深夜の放送をもって終了することが、2月23日未明の放送で明らかにされた。

   他のラジオ番組とは一線を画すスタイルで一部のファンから熱狂的な支持を得ていたが、わずか9か月での終了となる。その理由をめぐっては様々な憶測がネット上で飛び交っており、強力な「裏番組」の存在を指摘する声もある。

  • 3月でラジオ番組が終了する(画像は「ウーマンラッシュアワー村本大輔のオールナイトニッポン」公式ホームページ)
    3月でラジオ番組が終了する(画像は「ウーマンラッシュアワー村本大輔のオールナイトニッポン」公式ホームページ)
  • 3月でラジオ番組が終了する(画像は「ウーマンラッシュアワー村本大輔のオールナイトニッポン」公式ホームページ)

リスナーのリクエストに答えず、トークのみで2時間

   同番組は、4年半続いた「ゴールデンボンバー鬼龍院翔のオールナイトニッポン」の後継番組として15年7月にスタート。ラジオ番組では一般的となっているリスナーからのメッセージやリクエストに答えることはなく、村本さんのトークのみで2時間の放送を続けるという異例のスタイルを貫いてきた。周囲にこびへつらうことのないトーク内容にはファンも多いが、「閉塞感が半端なかった」など否定的な声も少なくなかった。

   村本さんは騒動となっている話題に対して、大勢とは反対の意見を述べる「逆張り」をすることが多かった。最近では不倫騒動に揺れるベッキーさんについて、大半がバッシングで占められるなかで擁護を続けていた。こうした発言にネット上では

「逆張りしようとして支離滅裂になってた」
「一連の逆張り、炎上のさせ方が上手くない」
「炎上させて注目を浴びることしか出来ない」

などと訝る声が出ていた。

   「スポンサーの怒りを買ったのでは」という見方もある。不動産会社がスポンサーについていたにもかかわらず不動産業界を非難するトークを繰り広げ、スタッフの制止が入ったような不自然な間があった、とネット上で指摘されているからだ。

   村本さんのラジオパーソナリティーとしての力の問題というより、裏番組の「月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ系)の人気が高すぎたという声も。こちらは95年10月に開始し、放送1000回を数える人気番組。村本さんの前にANNのパーソナリティーを務めていた鬼龍院さんも終了の理由に「何より裏(番組)が強い」と挙げていた。ネットでも

「また伊集院のラジオの裏番組が敗れ去っていく」
「さすがに伊集院相手だとキツい」

といった書き込みが目立つ。

   また、伊集院さんはテレビでは雑学を披露するなどインテリ寄りのキャラだが、ラジオでは毒舌を展開。自身もテレビは「白伊集院」、ラジオは「黒伊集院」と語ったこともあり、明確なキャラクターの違いがある。

   一方の村本さんには「ラジオとテレビでキャラ使い分けができなかったのが問題」という声が出るなど、そうした「ギャップ」がなかったことが、あえてラジオを聴く意欲を削いでしまっていたのかもしれない。

「こっちはプロ、いつでも終わる覚悟でいた」

   しかし、村本さんのラジオには根強いファンが多い。批判に臆することなく喋る姿は共感を呼び、ネットでは

「聞いててもおもしろいし自分の思ってることをそのままバッて言えるのがすごい」
「身を削った芸人らしい赤裸々トークが常におもしろい」
「他のラジオ番組より聴きたいと思える唯一のラジオ番組なのは確か」

と支持する声が多く、

「村本のラジオ終わるとかまじ泣いた」
「ラジオ別の局でもいいからやってほしい」

と悲しむ声が続出している。

   一方で当の村本さんは至って冷静だ。番組終了発表後、ツイッターを更新。

「こっちはプロ、いつでも終わる覚悟でいたし正直、最後までナイスラジオをやるのみ」

と、「潔い姿勢」を見せた。

「ずっとつづけるラジオをやろうと思いません。瞬間瞬間終わったな、村本。と思わせるような。太く短く。短命に。蝉のような、泣き叫んで、パッと終わる。そんな終わらせるラジオをやらないと、この時代、誰も生で聴かなくなる、その気持ちでやります」

という自らの15年6月当時のツイートを引用し、

「ぶれずにこの気持ち。いままでも、これからも。ラジオも舞台もテレビも」

と綴っている。

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