苦情を言う客の家に火を付け逮捕される 「故障」3度でパニックに陥った20歳の会社員

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新しい食器洗い機を用意できず、「現実逃避」

   丸亀署にJ-CASTニュースが取材すると、意外な答えが返ってきた。

「被害者が言ったのはクレームではありませんし、苦情とは言えないほどの当たり前のことを言っただけです。放火した男は食洗機の修理を巡って嘘やごまかしを繰り返し、自分で自分を追い込みパニックになった、ということです」

と説明した。

   放火に至る経緯はこうだ。食洗機は13年10月に購入し15年12月に故障した。その修理を担当したのが被疑者。修理したものの、すぐにまた故障した。この月は3度修理することになった。そして16年2月、またもや故障した。被害者は「短期間に修理の後に3度も故障を繰り返すのはおかしい」などと被疑者の会社に伝えた。そのため、被疑者の上司は被疑者に新しい食洗機を用意することを命じ、2人で被害者に謝りに行くことを決めた。

   しかし、被疑者は新しい食洗機を用意しないままその当日を迎えることになり、このままではお客だけでなく上司にも叱られてしまう、とパニックになり、現実から逃避するため放火する事を決めたのだという。丸亀署は非常に悪質な行為であり、放火罪の中では重い現住建造物等放火未遂の疑いで逮捕することにした、と説明している。

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