ペプシ「効果や効能については一切お答えできません」
このように、記事自体はあくまで「噂」の域を出ないものだが、ネット上ではその内容を肯定する向きが強い。コーラが下痢や吐き気の症状を緩和したという「実体験」を報告するユーザーが相次いでいるのだ。具体的には、
「下痢した時はコカ・コーラ飲んだら結構短時間で改善した」
「消化不良にはコーラは効くよ。なんか炭酸飲むと刺激で胃が活発に動くらしい」
「食べ過ぎて胃もたれするときはコーラとか炭酸飲むと収まる」
といった「薬効」が数多く報告されている。ほかにも、「うちの母親もコーラは風邪薬だよって言ってた」「頭痛にはコーラと決まっている」など、風邪や頭痛にも効果的だとの声まで登場していた。
さらにネット上では噂に尾ひれが付き、「『コカ・コーラ』よりも『ペプシコーラ』の方が下痢や腹痛に効くらしい」という説まで登場している。この説を主張するネットユーザーによれば、ペプシコーラは胃腸薬の開発過程で生まれたため、消化に良い成分が含まれている可能性があるのだという。
はたして、本当にコーラに「薬効」があるのか。
日本でペプシコーラを販売するサントリー食品インターナショナルによると、「確かにペプシのルーツは消化不良の治療薬にありまして、商品名も消化酵素の『ペプシン』からとったものです」という。しかし、下痢や吐き気を緩和する効果があるかについては、「ペプシコーラは清涼飲料水という区分で販売しているため、効果や効能はうたっておりません」。
日本コカ・コーラはJ-CASTニュースの取材に対し、「お客様がそのように感じられることもあるかもしれませんが」と前置きした上で、「コーラに健康効果があることは実証されていません」ときっぱり否定した。