キレイなジェルネイルで皮膚がんの恐れ リスクを避ける3つのアドバイス

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   ここ10年、通常のマニキュアよりも仕上がりが美しく耐久性に優れているジェルネイルが若い女性を中心に流行している。

   しかし、ジェルを固める時に使う紫外線が健康に悪影響を与える恐れがあるとして、米国皮膚科学会は2016年2月2日、安全な使い方のアドバイスを同学会ホームページで発表した。

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安全なはずの紫外線A波はDNAとコラーゲンを損傷

   ジェルネイルは「ジェル」と呼ばれるトロトロした合成樹脂を爪に塗り、紫外線やLEDランプで照射して固める。普通はネイルサロンで行なうが、最近は硬化ランプを自宅に持つ人が増えている。付着力や被覆性が非常に高く、1度塗ると1か月近く持つ。しかし、紫外線を使うため、遺伝やある種の疾患などで紫外線感受性が高い人は使用できない。

   同学会の専門医は、硬化ランプからの紫外線照射は、感受性が高い人だけではなく誰にとっても悪影響を与えると指摘する。紫外線には波長の長いA波と短いB波があり、B波は皮膚がんやシミの元となり危険だが、A波は比較的安全とされ、硬化ランプに使われている。しかし、A波はB波にように皮膚を焼くことはないが、波長が長い分、皮膚の奥まで浸透するので、DNAとコラーゲンを損傷し、老化を早め、皮膚がんリスクを上昇させるという。

   また、LEDランプからも紫外線は出るので、より安全だと思うのは誤解だと強調する。ジェルを塗る際の硬化ランプの使用時間は短いが、紫外線の量は太陽光の4倍も高い。紫外線は、繰り返し照射されると影響が蓄積されるため、特に若い人でジェルネイルを使い始めた人は注意が必要だ。

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