ネットでは「元少年A」の特定作業が進む
実は、今回だけでなく、小池さんは以前からツイッターで元少年Aについて言及している。2015年6月に手記が出版された際には、
「手記出版でまた世間の注目を浴びたいという性質は、校門の上に首を乗せたり、犯行声明文を新聞社に何度も送ったりした頃と何ら変わっていない」
として、元少年Aの性格が事件以前から「更生されていない」と指摘。また、15年9月の公式サイト開設時には、「元少年Aでもなく、中年Aでもなく、彼の今の実名と顔を見る日は、そう遠くないと思える」と意味深な呟きを投じていた。
このように過去の投稿を見ても、小池さんが一貫して元少年Aの行動に批判的な姿勢を貫いていることが分かる。そのため、今回の文春の報道についても、「仮に私刑だとしても全く問題ない」と全面的に肯定しているようだ。
しかし、今回の文春記事が引き金になり、一部のネットユーザーが「問題行為」をエスカレートさせていることも事実だ。
文春記事に掲載された写真には、撮影場所が明示されていなかったが、写っていた建物や樹木などから場所を特定する動きが進み、すでに都内某所が「元少年Aの住んでいた場所」として写真付きで拡散されている。また、文春記事では「元少年A」の現在の顔写真は「目線入り」だったが、この顔写真と顔形のよく似た人物の写真を無断で撮影し、目線を入れずに顔がはっきりわかる状態で公開、「元少年A見つけちゃった」などと報告するユーザーも登場している。