大リーグが2億ドルの値をつけた大谷翔平 「100キロ超え体重増」は吉か凶か

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本塁打増産のためのパワーアップ

   この「体重増作戦」が話題になっているのだ。

   大谷は2015年、投手に専念した。結果は15勝、防御率2.24、勝率7割5分の成績を挙げ、この3タイトルを手にした。登板22試合での数字だから中身は本当に濃いものだった。

   今シーズンは再び二刀流でプレーしたいようである。体重の目標は、打者としてホームランを増加させるためのパワーアップが狙いなのだろう。おそらく、20勝-20本塁打を胸に秘めているのではないか。

   ただ、体重増はピッチングに影響しないか、との声がある。

「パワーアップして球威をつけようと筋トレをして、逆におかしくなった投手は過去に何人かいる。自然増はいいのだろうが、急激増はいい効果にならないのではないか」

   こう懸念する専門家もいる。

   体重増というと大相撲の力士が浮かぶが、それでも「大きく成り過ぎは逆に負担になる」という。つまり、バランスが取れなくなるのだ。

   大谷もそれは分かっているらしく、バランスを口にしている。吉と出るか、凶と出るか、今シーズン最も注目される選手であることは間違いない。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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