【あさイチ】(NHK) 2016年2月15日放送
「女のホケン室 足のお悩み」
かかとがガサガサになる、ひどくにおう――女性の足の悩みは深い。ケアをしているつもりが、間違った方法でかえって状態を悪化させている人も。
番組に登場したAさんは、かかとが角質でガチガチに硬くなっている。自己流の対策として手にしたのは、なんとハサミ...。
かかとに体重がかかりすぎる姿勢も大問題
家族に見られないようにとAさんは、夜の台所でひとりフットケアの準備を進める。かかとは角質が乾燥して黄色く変色し、指で叩くと「カンカン」と音がするほどだ。床に座ると、おもむろにかかとの角質をハサミでパチパチ切り落とし始めた。「痛くないです」とは言うが、なかなかの「衝撃映像」だ。
「30代後半あたりから、かかとが硬くなってきた」と話すのは、ゲストで元バレーボール女子日本代表の益子直美さん。それでも、角質をハサミで処理することはないという。だが視聴者の投書の中には、「夫から凶器と言われる」ほど硬い角質の持ち主もいるようだ。
MCの井ノ原快彦「(かかとを叩く)『カンカン』って音を聞くと、何かしらのダメージは与えられるんじゃないかと」
有働由美子アナ「(笑)周りの人に対して...」
Aさんは、硬くてガサガサなかかとに強いコンプレックスを抱える。皮膚科医の高山かおるさんによると、原因は(1)乾燥、(2)間違ったケア、(3)姿勢や歩き方、(4)合わない靴、の4つだ。ハサミで切り落とすのは、実は間違ったケアになる。さらにこんな指摘も。
高山医師「かかとに体重がかかるので、(角質が)硬くなる」
つまり姿勢・歩き方にも問題があったのだ。計測すると、Aさんは体重の8割がかかとに集中していた。本人も「周囲から、ペンギンみたいな歩き方と言われます」と話す。指の先の方にも体重が分散する姿勢が望ましい。
足の手入れは、まずタオルやスポンジにせっけんを泡立てて指の間も1本ずつ丁寧にやさしく洗い、水分を確実にふき取る。角質ケアは、専用のやすりを1方向にかけ、削り過ぎないように回数は週に1回にとどめる。保湿も欠かせない。ガサガサが気になる人は、尿素入りクリームを使おう。