カカクコムが運営する商品レビューサイト「価格.com(ドットコム)」で、特定の商品を批判する口コミ記事が「グーグルやヤフーなどの検索結果に表示されない」状態にされていることが分かった。
ネット上では、カカクコムが「都合の悪い口コミを意図的に隠している」との疑惑と批判が殺到している。
検索結果から除外する「noindex」タグが発見される
カカクコムが外部に「隠蔽」しているとされているのは、ある葬儀仲介業者に関する口コミ記事だ。2014年4月に「○○は最悪の葬儀会社です」というタイトルで投稿され、価格.comに掲載されたもので、葬儀業者を「詐欺みたいな葬儀屋だった」と痛烈に批判している。
投稿者によれば、パンフレットに「追加料金一切不要」とあるにも関わらず、事あるごとに逐一料金を請求されたなどと、ずさんな対応をされたことを詳細に報告している。
この口コミ記事が、検索に引っかからないように「細工」されていることが見つかったのは、投稿から2年近くが経った16年2月16日のことだ。あるネットユーザーが、問題の口コミが掲載されたページの「ソースコード」(ページを構成する要素)を確認したところ、他のページには存在しない「noindex」のタグを発見したという。
「noindex」のタグが挿入されたページは、グーグルやヤフーなどの検索対象から除外される。そのため、このタグを使用すれば「閲覧されると都合が悪いページ」を検索されないようにすることが可能となる。実際、記者がいくつかの口コミページを確認してみたが、「noindex」が使用されているのは問題の投稿だけだった。