野田氏「約束を覚えているか」安倍氏「実行は簡単ではない」
野田氏は冒頭、党首討論の内容を引き合いに「約束の中身を覚えていらっしゃいますか」と尋ねた。これに対して、安倍首相は
「政治は結果。定数削減を言うのは簡単だが実際に実行するのはそう簡単ではない」
などと、午前の答弁に至るまでの経緯を約4分間にわたって答弁。
野田氏は、質問と直接関係しない内容で時間を引き延ばすような答弁のスタイルに
「私が聞きたかったのは、約束の本質的な中身。よく聞いていただきたい」
などと再質問した。質問は、衆院が解散された12年11月16日付で民主・自民・公明の3党で
「衆議院議員の定数削減については、選挙制度の抜本的な見直しについて検討を行い、次期通常国会終了までに結論を得た上で必要な法改正を行うものとする」
という内容の合意文書をかわしたことを踏まえた内容だった。それでも安倍氏は
「我が党も責任があるが、共同責任。誰かだけに責任があるわけではない」
などと自民党だけに責任があるわけではないなどと主張。解散前に民主党だけでなく自民党も消費税率の引き上げに合意したこと引き合いに、
「同じ約束をしている私たちは(12年12月の衆院選で)勝って皆さんは負けた。そのこともかみしめていただきたい」
と民主党を攻撃し、議場からブーイングが上がる一幕もあった。
終始議論はかみ合わず、野田氏は
「いやー、『びっくりぽん』ですね。本当に驚きますね」「結果的に、天下の総理大臣にこんなことは言いたくないが、2013年の通常国会までにできなかったということは、国民にうそをついたことということになりませんか?うそをついたことになるんですよ?」
と色をなしていた。