「あ~あ、いい気持ち。極楽、極楽」と息を吐く
ため息の効用に注目し、手軽な呼吸法の1つとして「ため息健康法」を推奨しているサイトが多くある。最初に提唱したのが健康ジャーナリストの原山建郎さんといわれる。著書の「身心やわらか健康法 からだをゆるめ、こころをほぐす」などを見ると、「ため息は無意識に出てしまう体の条件反射。一方、意識的に行なう呼吸法は頭脳による動作です。換気という目的は同じだが、ため息の方が体の要求にダイレクトに応える呼吸動作だ」と書いてある。
方法は実に簡単だ。たとえば、風呂の中で行なうやり方はこうだ。
(1)ぬるめのお湯にゆったり浸かり、今日あった嫌なことを全部思い出す。
(2)鼻から息を吸い、めいっぱい肺に溜める。溜めた息が苦しくなったら、口から「はあ~」と大きくため息をつく。
(3)吐いた瞬間に一気に体の力をゆるめ、「あ~あ、いい気持ち。極楽、極楽」と唱える。ゆるんだ体と心の感覚をしっかり味わう。
(4)上記の行為を何度か繰り返し、余韻を楽しむ。
(5)寝る時も思いっきり手足を伸ばして横たわり、再度、「あ~あ、いい気持ち。極楽、極楽」と唱えてから寝る。
もちろん、「あ~あ、いい気持ち。極楽、極楽」を心の中で唱えれば、電車の中や職場でもできる。