神戸連続児童殺傷事件(1997年)を起こした「酒鬼薔薇聖斗」こと元少年A(33)について、週刊文春がその生活ぶりを直撃リポートした。
元少年Aは、2015年6月に自らの手記「絶歌」(太田出版)を出版したが、本の内容が被害者側への配慮に欠け、反省もないとみられ、大きな物議を醸した。文春の報道は、それ以降の元少年Aの消息について、写真を含めた報道だったため、ネット上では、取材方法も含めて大きな反応が起きている。
目を隠した少年Aの写真を複数掲載
少年Aは出版後、公式サイトを立ち上げるなどして、自らの考えなどを発信しているが、事件を利用しようとしているのにもかかわらず、顔や名前などは明かさないままだった。
これに対し、週刊文春は16年2月25日号で、元少年Aを直撃取材したとして、目を隠しながらも、元少年Aだとする写真を複数枚載せた。それを見るとやや頬がこけた感じにも見えるが、走る姿などは健康そうだ。
記事によると、文春は、手記の出版直後から元少年Aの所在地を探し、9月末に神奈川県内のアパートにいるところを突き止めた。ここでは、数か月生活していたという。その後は、120日間に渡って密着取材を続け、元少年Aが数週間ウィークリーマンションなどで過ごし、さらに大型マンションに移った後、12月に東京23区内のアパートに入居したのを確認した、としている。
時にはスーパーなどでの買い物に出かけるものの、家に引きこもったままほとんど出ることはなかった。人の出入りもなく、アマゾンなどの宅配便がよく届くぐらいだったという。
文春の記者2人が1月26日にアパート前で直撃取材すると、元少年Aは、「なんのことか分からない」と本人であることを頑なに否定した。