「国会ズル休み」騒動で一躍有名になった「浪速のエリカ様」こと、上西小百合衆院議員(32)が、最近、ツイッターで妙に荒ぶっている。
元衆院議員でタレントの杉村太蔵氏を「馬鹿」呼ばわりしたかと思えば、同じく元衆院議員の東国原英夫氏に公開討論を要求。自身を「維新の党」から除名した橋下徹前大阪市長への批判も展開している。
杉村氏に「馬鹿」、東国原氏を「最もくだらない」
「世間に出て少しはまともになったかなと思ったけど、所詮馬鹿は馬鹿なのか。タレントになるってこういう事なのかな」――。上西議員は2016年2月7日、こうツイートした。
同日の「サンデー・ジャポン」(TBS系)で杉村氏が、覚醒剤取締法違反で逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者について「なぜプロ野球機構が永久追放しないのか」と発言したことを受けての投稿だ。
この「馬鹿」ツイッターが波紋を広げると、上西議員は12日、ブログで「真意」を説明。判決が出ていない「疑惑」の段階で「永久追放」という言葉をテレビで発したことを問題視したといい、「ある意味政治家の時以上に発言力がある元国会議員が冷静さを欠いた発言をテレビでした事について馬鹿だと書きました」とつづった。
17日には、東国原氏にツイッター上で公開討論を持ちかけた。前日放送の「白熱ライブ ビビット」(TBS系)での自身に関する東国原氏の発言内容に思うところがあるらしく、「私についてテレビで度々嘘をつく」としたうえで、
「誰にも同じ事を言うんですが公開で話しませんか。ニコ生とか。東国原さんが御出演なさってるテレビ番組でもいいですよ。その場合私の出演料はいりません」
と呼びかけた。数日前にも「私が人として最もくだらないと思ってるのが、この東国原さん」「私についてテレビで話しているのは嘘だらけ」と書いており、相当不満が溜まっていたとみられる。
他にも、小説家でタレントの室井佑月氏について「勉強不足の安い人」と批判してみたり、4月からレギュラー番組を持つことが決まった橋下氏については「いい加減な人」と呆れてみたりと、まさに言いたい放題なのだ。
「一人維新」のつもりでやっている?
特に橋下氏については「私の事を相手になんかしてないとよく言われますが、『あの時の上西と自分の会話はこうだったとか、除名させた本当の理由はこれだ』とかをA4用紙5枚にびっしり書き込んで、私の出演するテレビ局に送ったりする人ですよ」と暴露し、「堂々とオモテでやったらええやんか」と言い放っている。
こうした最近の姿勢には、ネット上で「落選も覚悟した凄みを感じる」「かえって清々しい」と好意的な声も上がっているものの、露骨な選挙対策と受け取られ、「当たり屋みたい」「芸人につっかかってないで仕事しろ」「生き残りに必死」との冷めた声が目立つ。落選後タレントに転身するための布石、とみる人も少なくない。
現在、無所属の上西議員の国会事務所の秘書は18日、J-CASTニュースの取材に「ツイートはパフォーマンスという要素もあるでしょう。発信力と存在感は政治家にとって重要。過激な発言にはリスクもある」とした上で、
「本人は維新政治塾で学んだ『討論は公開でするもの』というポリシーのもと、『一人維新』のつもりでやっているのではないでしょうか」
と話した。なお、タレント転身説については「100%ないです。本人も全くその気はありません」と完全否定した。
そんなリスクを背負っての発言も、残念ながら現在は空振り気味だ。杉村氏は上議員の「馬鹿」認定に対し、翌週の放送(14日)で「大変厳しい言葉をいただいた。馬鹿にされないように頑張ります」と言葉少なに語り、土俵には上がらなかった。
東国原氏は17日放送の「ゴゴスマ」(TBS系)で「普通、政治家だったら事務所を通じて、正式に申し込んでくるのが筋だっちゅーてんの、お前。ツイッターで、学生が飲み会誘っているんじゃないんだから」と、叱りつけた。
橋下氏は一切反応していない。