【羽鳥慎一モーニングショー】(テレビ朝日系) 2016年2月10日放送
「インフルA型、B型、花粉症トリプル襲来」
インフルエンザが全国で猛威を振るっている。国立感染症研究所が2016年2月15日に発表した2月1~7日の患者数は、定点観測している医療機関5000か所で、1医療機関あたり34.66人となり警報レベルを超えた。全国でも41都道府県で警報レベルになっている。
今シーズンは、流行時期にずれが起きているようだ。そのため、インフルエンザと花粉症が同時に襲ってくる可能性がある。
「インフル」プラス「花粉症」でせきが長期、重症化
インフルエンザで例年流行する「A型」と「B型」には、それぞれ症状の特徴がある。A型は高熱や関節痛、せきを伴い、B型は下痢や腹痛がひどくなる。番組で解説した池袋大谷クリニック院長・大谷義夫医師によると、通常はA型が1月、B型は3月に流行のピークを迎えるが、今シーズンはA型の流行が遅れたため、B型と重なる可能性が高いそうだ。
玉川徹ディレクター「今、戦々恐々としています」
菅野朋子弁護士「立て続けにA型とB型にかかる方も、周りにいらっしゃいました」
A型が治ったらB型にかかったというのも悲劇だが、AB同時に感染するケースもある。インフルエンザ患者を診察する大谷医師は、「去年一番苦しそうだったのは、AB同時感染の方でした」と明かした。こうなると、AとB両方の症状が一気に襲い掛かってくる。高熱でフラフラ状態のときに激しい腹痛に見舞われるのだから、たまらない。
悪いニュースは重なるもので、花粉症シーズンも到来してしまった。インフルエンザと花粉症の「ダブルパンチ」もありうる。インフルエンザでは、鼻やのど、気管支に炎症が起きる。さらに花粉症のせいで体内では「ヒスタミン」という物質が分泌され、目のかゆみや鼻水鼻づまりがひどくなる。その結果、せきなどの症状が長期化、重症化する恐れがある。