「開けろやコラア!」コンクリ片で窓ガラスを叩き割る 京都府警「強行突入」映像に「どっちが犯人?」の声

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警官は声を荒げても、名誉棄損に当たらない教育を受けている

   現場では、最初から複数の報道カメラが入っており、今回の「強行突入」は16日夜から17日にかけてニュース番組などで幾度も紹介された。その様子を確認したネットユーザーからは、

「ベランダで『開けろやアホんだらああああ』って怒鳴りながらガラス扉蹴飛ばしたりブロック投げつけてるの犯人かと思ったら捜査員だった」
「早朝に開けろ開けろて叫んで窓ガラス割ってなんでもやりたい放題やね」
「なんか見覚えのある光景だなー、と考えてたら豊田商事事件だった」

などと、捜査員の口調や行動に驚きを表す声が数多く上がっている。

   16年2月17日放送の情報番組「ひるおび!」(TBS系)でも、今回の件について「強行突入の判断は正しかったのか」という問題が取り上げられた。番組コメンテーターの八代英輝弁護士は、「かなり問題のある捜査手段ですよ」と指摘。「近隣の方が不安になって通報するなど、平穏を害する問題行動だった」「そこまで緊急性のあるケースだったとは思えない」として、警察だから何をやっても許されるというわけではないと強く批判した。

   しかし、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏はJ-CASTニュースの取材に、「問題がある行動とは全く思えません」と語る。

「今回のような突入は、全く珍しいことではありません。強引にでも突入しないと、容疑者に証拠を隠滅されてしまう可能性が高いですから。ただ、私から言わせれば今回のケースは『準備不足』でしたね。コンクリートで窓を割るのはもちろん、通常は大家さんや管理会社にガサ状(編注・捜索差押許可状のこと)を見せ、マスターキーを借りて鍵を開けますから」

   今回の捜査手段を批判した八代弁護士の意見について小川氏は、「そんな悠長なことを言っていたら、誰も捕まえられませんよ」。その上で、現場の判断に外野が口を出すものではないとして、「是非を問われるような行動とは思えません」と結論付けた。

   また、捜査員の強い口調にネットで戸惑いが広がっていることについて、元千葉県警察刑事課長で犯罪評論家の田野重徳氏は「(警察官は)声を荒げることがあっても、名誉棄損や侮辱罪に当たらないよう日頃から教育を受けている」と説明した。

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