元プロ野球選手、清原和博容疑者(48)に覚醒剤を密売していたとされる暴力団関係者の女密売人、通称「シャブばばあ」が再び注目されている。
きっかけは、清原容疑者に覚醒剤を譲渡した疑いで逮捕された群馬県の男(44)が女の「息子」と報じられたことだ。一度はその存在が疑問視されたが、「実在するんだな」といった反応が改めてネットに寄せられている。
密売で得た資金を「シャブ御殿」につぎ込む?
警視庁は2016年2月15 日、群馬県みどり市に住む男を覚せい剤取締法違反(営利目的譲渡)の疑いで逮捕したと発表した。逮捕容疑は、 1月31日21時頃、同県太田市のコンビニエンスストア駐車場で覚醒剤0.2グラムを4万円で清原容疑者に譲り渡したというもの。調べに対し「まったく知らない」と容疑を否認している。
清原容疑者の覚せい剤入手先については、かねてから「北関東ルート」が有力視されている。群馬、栃木、茨城の3県をつなぐ北関東自動車道を使い、群馬県高崎市、太田市、みどり市、栃木県足利市の計4か所で入手していたという。
そうした中、暴力団組織とつながりのある女密売人「シャブばばあ」が取引の「元締め」になっていたとの報道が突然浮上した。2月9日付け日刊スポーツ電子版によると、女は麻薬や覚醒剤の密売を繰り返しながら得た資金を現在の住居(通称「シャブ御殿」)につぎ込んだとされる。
しかし、清原容疑者が取り調べの中で未だ入手先を明かしておらず、この時点では警察も売人逮捕に漕ぎ着けられてなかったため、その信憑性は疑問視されていた。
女密売人は現在逃走中?
ツイッターでは、
「架空の存在じゃったか?」
「記者の創作っぽい」
と疑いの声が高まっていた。
しかし、「シャブばばあ」らしき女密売人の存在はその後、スポーツ報知電子版などにも詳しく報じられ、再び注目される。
売人の男逮捕を伝えた16年2月15日付け同紙記事によると、男は麻薬密売で生計を立てていた県内の60代女密売人の息子だという。記事中の、現住居は密売で得た金で購入した、との記述から、この女密売人と「シャブばばあ」は同一人物である可能性もネットでささやかれている。
「息子」の逮捕をうけ、ツイッターにも
「シャブばばあは実在するんだな」
といった驚きの声が寄せられた。なお、12日付け報知電子版によると、女密売人は現在逃走中。しかし、警視庁はすでに動向をキャッチしており、近く事情を聞く方針だという。「女密売人情報」がどこまで正確かは分からないが、本当だとすると全容解明は大きく進みそうだ。