2016年2月16日午後の衆議院本会議で、自民党の宮崎謙介議員(35)の辞職が全会一致で承認された。宮崎氏は一礼すると、そのまま議場を後にした。
先日の会見で不倫疑惑を全面的に認めた宮崎氏だが、序盤の言動はまさに「お粗末」だった。実は、不倫スクープが「週刊文春」に掲載される前には妻・金子恵美衆院議員(37)の母にこう電話で話していたらしい。「自分はハメられた」と――。
謝罪会見では自らハニートラップ説を否定
16日発売の週刊誌「女性自身」は、新潟市に住む金子氏の実母に独占取材した結果を報じている。これによると母親は10日、同誌記者に対して、
「ニュースになる前に、謙介本人から電話で記事が出ると知らされました。そのときは『自分はハメられた』と言ってましたよ」
と語ったという。「ハメられた」とは、いわゆるハニートラップを意味しているようだ。
宮崎氏は当初、周辺にも同様の主張をしていたようで、11日放送の「キャスト」(朝日放送)では「『ハニートラップにかかった』と宮崎議員本人は言っていたよ」という自民党幹部のコメントが紹介された。
ただ、12日の謝罪会見では自らハニートラップ説を否定している。
連絡を取り合うきっかけは、相手女性(34)からSNS上でメッセージをもらったことだったとしつつも、「その後のやりとりは、私に非があった。思わせぶりなことを申し上げた」と、結果的には自らアプローチしたことを認めたのだ。
相手女性も15日放送の「白熱ライブビビット」(TBS系)の中でハニートラップ疑惑を否定している。「全くもってないです。何でそんなことを言われるのか...誰がそんなことを言ってるんだろうって感じです」と困惑した様子だった。
2人が初めて出会ったのは国会召集日(1月4日)の着物の着付けだったという。相手女性の説明によれば、宮崎氏は着付け中に女性の手をにぎったり、何度も声をかけたりした。これでは最初から宮崎氏がアタックしていたとさえ言えそうだ。