家庭内のルールを破ったので、息子のゲーム機をバキバキに折った――。バイオリニストの高嶋ちさ子さん(47)が、東京新聞の子育てコラムでこんな内容を書いて、ネット上で論議になっている。
高嶋ちさ子さんは、テレビにも出演しており、独特の辛口コメントで知られる。
「長男は悲鳴を上げ、かなり落ち込んだ」
「ゲーム機バキバキ事件」。タレントのリレー方式で連載している東京新聞のコラムでは、高嶋さんは2016年2月12日にこんな刺激的なタイトルで自らの子育てを語った。
それによると、高嶋さんは、ゲーム機を子供に与えない方針だが、長男の友達の母親からプレゼントされ、特別に許すことにした。息子が2人おり、公平にと考えて、次男には、自らがゲーム機を買い与えた。
ただし、ゲームを許すに当たっては、家庭内にルールを設けた。高嶋さんは、ゲームは週末に宿題が終わって時間が余ったときだけと言い渡した。19時以降に子供は電化製品に触れないルールがあるので、土曜日の17~19時までがゲームの時間になった。
ところが、ある金曜日の夜に長男がゲームをしているのを見つけ、宿題も終わっていないというので、高嶋さんは激怒した。そして、「ゲーム機を手でバキバキと折った」と明かしたのだ。長男は、それを見て悲鳴を上げ、かなり落ち込んでいたという。次男についても、その日はチェロの練習をしていなかったことに怒り、買ったゲーム機も折って壊した。
コラムでは、「約束は守らないといけません」とのキャプションを付けて、2つに折ったゲーム機2台の写真を載せている。
息子2人に対しては、ゲームができないことより、母親の信用を失ったことを嘆くよう説教したそうだ。そして、長男が翌週、算数のテストで満点を取り、それは折れたゲーム機のおかげだったと高嶋さんに話したことも明かした。