お笑いコンビ、チュートリアルの徳井義実さん(40)に隠し子がいる可能性を報じた女性セブン(小学館)が2016年2月12日、ウェブサイトに「取材に際し、多少先走ったことは否めません」とする「お詫び」の文章を掲載した。
だが、1月末時点では、女性セブン編集部による「取材」への評価は、全く違ったものだった。徳井さんの所属事務所が「誤報」を指摘したことを伝えるJ-CASTニュースの記事に対して、女性セブン編集部は「必要な取材はすべて尽くしており、誌面で書いていることがすべて」などとコメントを寄せ、見出しから「誤報」の文言を削除するように要求していた。
所属事務所は「全くもって紛らわしい報道」で「誤報」だと憤っていた
問題とされたのは、1月28日発売の2月11日号に掲載された記事。表紙や新聞広告には、
「仰天スクープ!『チュートリアル徳井の子かなぁ...!?』『幸せ家族写真』撮影後に直撃すると、あわわのお答え 彼女と彼の摩訶不思議な日々」
という見出しが掲載された。
記事中には、徳井さんと同郷の女性(39)とのツーショット写真や、2歳の女児を抱く徳井さんの写真が掲載されている。女性は女の子が徳井さんの子どもかどうかは「確定できないんです」と話していたが、後に女性はDNA鑑定の結果として「徳井さんの子じゃありません」と話を一転させたという。記事は、
「この急展開、いったいどういうことなのか。何とも不可思議なふたりなのだ」
と、何も断定しない形で締めくくられている。だが、徳井さんの所属事務所、よしもとクリエイティブ・エージェンシーは、記事は「全くもって紛らわしい報道」で「誤報」だと判断。J-CASTニュースでは、一連の経緯を1月29日に
「『チュートリアル』徳井の隠し子記事 松本人志に続く『女性セブンの誤報』と吉本興業が激怒」
という見出しで報じていた。
見出しから「誤報」削らなければ法的措置も視野と主張
だが、女性セブン側は「誤報」だとは考えていなかった。1月30日に、
「必要な取材はすべて尽くしており、誌面で書いていることがすべてです。誤報という指摘は間違っており、非常に遺憾に思います」
とする編集部のコメントを寄せ、見出しから「誤報」の文言を削るように要求。見出しが修正されない場合は法的措置も視野に入れた対応を検討するとした。
だが、女性セブン側が出したのはJ-CASTに対する内容証明でも訴状でもなく、ウェブサイトへの「お詫び」だった。
2月12日に掲載された文面では、
「所属事務所より『あたかも徳井に隠し子がいるかのような印象を受ける』との指摘を受けました」
と説明。取材が「多少先走った」として陳謝した。
「その後、事実関係を確認したところ、2人は男女の関係でなく、徳井さんに隠し子は存在しません。取材に際し、多少先走ったことは否めません。関係各位には大変ご迷惑をおかけしたことをお詫び致します」
見出しの「徳井クンの子かなぁ...!?」という表現は隠し子の存在を連想させる記事の根幹部分だとも言えるが、それを否定した形だ。
徳井さんも、2月14日に行われたイベントで、
「ビックリですよ。しばらく何もなかったのに急に隠し子がいるって言われて、びっくりですよ。『隠し子』も『隠し猫』もいません」
「びっくりしますよ!そりゃ。普通に友達の子どもをかわいがっていたら隠し子って言われて」
と記事の内容に反論。写真を撮られた女性と交際に発展する可能性についても、
「いやないですよ、ほんまに普通の同郷の友だちなんで」
などと否定した。