不倫疑惑で議員辞職を表明した自民党・宮崎謙介衆院議員(35)の「お相手」とされる女性タレント(34)が騒動後初めてテレビ番組に出演し、宮崎氏が無料通話アプリ「LINE」で送ったトークの内容を赤裸々に明かした。
多い日は1日400回もLINEトークを送りあった2人。1日中こまめに携帯電話(スマートフォン)をチェックしない限り到底届かない回数で、ネットでは「仕事せぇよ!」「ちょっと病的」と、その「異常性」を指摘する声が寄せられている。
1日10回も「すき」と送る
女性は2016年2月15日に放送された情報番組「白熱ライブ ビビット」(TBS系)にVTR出演した。宮崎氏と初めて出会ったのは通常国会召集日の1月4日。「和服の着付け」を手伝った関係で知り合い、フェイスブックで自分からメッセージを送った。
以後、2人はLINEでのやり取りに移行し、より深く親密な仲となる。「おはよう」から始まり、毎日朝から晩までトークを送りあった。それは多いときで1日400回にも上り、気付くと「読むのが大変なくらい、いっぱい(トーク)履歴がわーっとある」という状態になった。
同時に、女性は宮崎氏が送ったLINEトークの内容も明らかにした。「私のど真ん中はソナタ」「会いたくてたまらない病」「今夜は誰のもの?...今夜は」「お会いしとうございます」「裏切られたらどうしよう。死ぬ!」など、切々と恋心を訴えるものが多かったようで、ある時は「すき」というメッセージが1日10回も送られてきたらしい。前後を顧みない、「猪突猛進」のアタックぶりが浮き彫りとなった。
2人が密かに情を通じあっていた頃、宮崎氏の妻・金子恵美衆院議員(37)は出産を控え、国会では新年度予算案の集中審議が続いていた。
そんな背景もあったためか、番組出演者から厳しい意見が相次いだ。元経産官僚の岸博幸さんは「(国会会期中に)こんなくだらないこと言っている場合じゃない」「論外です」とバッサリ。番組司会で女優の真矢みきさんも「裏切られたらどうしよう」のLINEトークに触れた際、「死になさい」と冷たくコメントした。
大学生も「ドン引き」「仕事してなさそう」と批判
ツイッターでも、
「国会議員って暇なんだなぁ」
「いまどき女子高生でもやらない」
「仕事せぇよ!」
「ちょっと病的」
と驚きや戸惑い、怒りの声が沸き起こっている。国会審議中にLINEを使ってやり取りしていたのではないか、との指摘も上がった。
1日400回もLINEトークを送り合う――このエピソードの「異常さ」は、統計を見ても明らかだ。グルメサイト運営などを手がけるアイブリッジ(大阪市福島区)が14年3月20日、全国の20代から50代の男女400名に行った調査によると、1日21回以上LINEトークを送る30代の回答者の割合はおよそ3%に過ぎなかった。LINEに触れる時間が比較的長い20代の回答者の中でも、およそ11%と少数派だ。400回ともなれば、その割合は限りなくゼロに近くなるだろう。
東京都内の大学に通う20代の学生ら4人も、記者が400回という数字を伝えるなり苦笑。1日で送るLINEトークを「複数人の分を全部合わせてもだいたい10回くらいです」と答えながら、2人のやり取りについて「仕事してなさそう」「空き時間のすべてをLINEに費やしてそう」「ドン引き」とつぶやいた。