宮崎謙介衆院議員の不倫問題で「育休」という言葉が改めて注目される中、イクメンタレントとして知られるつるの剛士さん(40)のツイッター発言が話題になっている。
つるのさんは、「育休」や「イクメン」という言葉が一人歩きしているのではないかと疑問を投げかけたのだ。
「イクメンになりたくて育児休業したわけじゃない」
「僕が以前からずっと懸念し続け各所で訴え続けていた『イクメン』『育休』のワードだけの一人歩き現象。僕は別にイクメンになりたくて育児しているわけでも、育児休業を取得したわけでもありません」
つるのさんは、2016年2月12日にこう呟いた。
10年に2か月育休を取得したことで話題を呼んだつるのさんは、以前からツイッターを通して自分が「イクメンキャラ」と評されることの戸惑いを伝えてきた。つるのさんにとって育児のため仕事を休む期間は、日頃子育てに携わる妻の心情を理解するための「妻助休業」や仕事の基盤となる家庭環境を整える「家庭月間」と表現するほうがしっくりくるといい、育児休暇やイクメンというワードに馴染めないという。
「僕は『イクメン』なんかじゃなく、普通の父親、愛しの妻の夫、一家を守る主人です」
男も育児しやすい環境になったことは認める
「育休」や「イクメン」という言葉の扱いは、ネット上でもたびたび議論の的になってきた。これらの言葉が生まれること自体、日本の社会全体に「育児のために仕事を休む、男性が熱心に育児に取り組む=珍しいこと」という認識がある表れではないか、と指摘する声も少なくない。
つるのさんのツイートにも
「性差でそれぞれの役割がありますが、家族の事、家の事、男性も女性も同じように家庭活動するのは普通の事」
「イクメンって言葉変ですよね。父親が育児をする事が必然であって感謝することはあっても特別だとは思いません」
「『育児休暇』っていうと期間があるけど、実際育児に期間なんてないですもんね」
といった冷めたコメントが並ぶ。
ただ、ネット上では、「男が育休や看護休暇をとっても変な顔されなくなるまでは(これらの言葉が)必要」「育児をしない父親が多い中、『育児をちゃんとする父親』という意味で『イクメン』が使われるのは問題ないような気がする」という声もある。つるのさんも 、
「世の中にまだ『イクメン』なんてなかった頃よりは、確かに男も育児がしやすい環境になっていることは確かです」
と言葉の影響力を完全に否定しているわけではないようだ。