総合免税店大手のラオックスは、2015年12月期の最終利益が前年比約6.5倍増えて80億円に、本業のもうけを示す営業利益が約4.9倍増の85億円と、いずれも過去最高になった。2016年2月12日に発表した。売上高は84.6%増の926億円だった。中国人観光客を中心にした「爆買い」で、国内店舗の業績が伸びたことが寄与した。
ただ、ラオックスでは、2015年秋以降に中国人観光客の購買単価が低下傾向にあることなどをリスク要因とみており、16年12月期の連結業績予想は売上高が7.8%増の1000億円、営業利益は18.4%減の70億円と慎重な見方を示した。
また、世界経済の不安定さや、最近の急激な円高進行やリピーターの増加で客単価がさらに下がると警戒感も強めている。