地元国会議員が「舞鶴―京都―関空」新提案の観測
さらに、広域連合は今後、案を一本化するのが難しくなったという見方が広がっている。三日月大造滋賀県知事は「課題となる点を含めても、費用対効果や開業までの時間で『米原ルートが最も優位』と言い続けていく」と、米原ルート推進の立場を変えない一方、大阪府は「決定権を持つ国に任せればいい」との立場を示すなどバラバラで、広域連合長の井戸兵庫県知事も、広域連合として「(米原ルートを推す方針を)堅持する状況ではなくなった」だけでなく、新たに支持するルートを決める可能性も「極めて低い」と言っている。
加えて、「第5の案」も浮上している。京都府選出で与党PTの委員長を務める西田昌司参院議員が、京都府舞鶴市から南下して京都駅を経由し、関空までつなぐ独自案をPTに提案する見通しとされ、山田啓二京都府知事がこの案を評価、京都財界も同調して推す形になりつつあるというが、「小浜・京都ルート」より建設距離が長くなるのでコストが膨らむ。