自民党の宮崎謙介衆院議員が不倫を認めて議員辞職を表明した2016年2月12日午前の会見で、不倫を最初に報じた週刊文春記者との「直接対決」も行われた。文春記者が、取材から逃げた理由などに加えて問いただしたのが、妻の金子恵美衆院議員との「結婚記念日」だ。
会見でこの種の質問が出るのは異例だが、宮崎議員は「プライバシー、プライベートなこと」だとして口をつぐんだ。宮崎議員は会見の中で、金子議員との結婚後に複数の女性と不倫関係にあったことを認めている。文春は続報を出すとみられ、その中で結婚記念日の宮崎議員の行動が焦点になる可能性もありそうだ。
2月5日の直撃取材では逃げるようにタクシーに乗り込んだ
週刊文春は1月30日に京都市内のマンションで不倫現場を撮影し、2月5日夜に都内で直撃取材した。この時点では宮崎議員はまともに質問に答えず、逃げるようにタクシーに乗り込んだため、今回の会見が文春と宮崎議員との「直接対決」だと言える。
宮崎議員は会見の中で、取材から逃げた理由や他の女性の有無を問う文春記者に、
「動揺してしまって、とっさに嘘をついてしまったことを大変恥じている」
「(金子議員との結婚後の)女性(との不倫関係)ということであれば、否定はできない」
などと平身低頭だった。だが、「奥さんとの結婚記念日」に関する質問ではなぜか、口をつぐんだ。
「結婚記念日につきましては、どうか、我々夫婦の間のことですので、ご容赦をいただきますように、お願いできませんでしょうか」
「(日付は)覚えてはいるんですが、どうか、2人の大切な思い出でございますので、プライバシー、プライベートなことだということで、ご理解いただけますと幸いです」