自民党の宮崎謙介衆院議員が女性タレントとの不倫を認めて議員辞職を表明したことを受け、菅義偉官房長官は2016年2月12日午後の記者会見で、政権に与える影響について問われ
「政権そのものと言うよりも、政治家は、自らの行動に、やはり責任を持って行うべきではないか。少なくとも国民の皆さんの付託を受けているわけですから」
と述べた。質問には直接答えずに、政府・与党内に広がる「同情の余地なし」の空気を代弁した形だ。
菅氏は15年12月23日に行われた宮崎議員と妻の金子恵美衆院議員の結婚披露宴で、
「育休を取るための議員立法を超党派で作ったらいい」
などとエールを送っていた。この点については、
「議員の育休と今回のこととは次元の異なる話。議員の育休については、それぞれの与野党問わず賛成・反対があるので、私は『超党派で議論していただくのがいい』という趣旨で申し上げた。そういう意味で、そこを進めようとしていた宮崎議員が、自らの行動の中で今回、辞職をされたのだと思う」
などと釈明していた。