初対面の女性からベッドの誘いに男性の4人に3人は...
心理学の観点から、「なぜ人は浮気をするのか」を論じた内容が、日本心理学会のウェブサイトに掲載されていた。立正大学心理学部の齊藤勇教授が、学会誌「心理学ワールド」2008年1月15日号で回答したものだ。米国の社会心理学者、エレーヌ・ハットフィールドが著書「恋愛心理学」で「恋心は、もって半年だ」と書いていることに触れ、「恋心は移り気で、浮気心は誰にでも生じるものだといえそうです」としている。
ただし、男女間では違いがあるようだ。齊藤教授は、ハットフィールドと同僚の研究者、ラッセル・クラークが行った実験を引き合いに出した。大学キャンパスを歩いている男性に女子学生を近づけて誘うよう仕向けた。「今晩ベッドをともにしない?」との誘惑に乗った男性は、なんと75%に上ったのだ。逆に女子学生に対して男子学生に口説かせた実験では、誘いに「イエス」と答えた人は誰もいなかったという。「男性の場合、セックスの誘いにのりやすいことを示しています」と齋藤教授は書いている。
ただし女性の場合、ベッドはともにしないまでも「デートの誘い」には半数以上が応じたという。これらの女性に彼氏がいたら、「浮気心あり」ととられても仕方がない。
理屈では身の破滅を招くと分かっていながら、浮気や不倫に身を投じる。その理由や背景は人それぞれで、ひと言で結論づけられるほど単純ではないだろう。確かなのは、事実が明るみに出たら最後、これまで積み上げてきたものが一瞬で崩れ去るということだ。もちろん、こうした行為自体も許されるものではない。