金の先物相場が急反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は2016年2月11日、1オンス=1200ドルを回復した。欧米の株式市場の急落で投資家がリスク回避の姿勢を強め、金先物に資金を「避難」し、買いが膨らんだ。一時は1263.90ドルまで上昇。終値(清算値)は前日比53.20ドル(4.5%)高の1247.80ドルと、約1年ぶりの高値を付けた。
11日の外国為替市場は、円相場が一時1ドル110円台後半の円高・ドル安水準を付けた。こうした為替相場の不安定な動きも金の需要を高めたとされる。
田中貴金属工業によると、国内の金相場(現物)も小売価格で1グラムあたり、前営業日(10日)比77円高の4872円に値上がりしている。