東京都が年間約14億円を費やして制作する広報番組について、都民の7割以上が「知らない」と答えていることが、2016年2月10日に発表された外部監査報告書で明らかになった。
東京都監査事務局の「平成27年度包括外部監査報告書」によると、都の広聴広報課は2014年度に約14億1300万円を投じて9つのテレビ・ラジオ番組を制作。そのうち、「どうする?東京」(TOKYO MX)、「すけっち」(テレビ東京)など4番組はゴールデン・プライムタイム(19:00 - 23:00)に放送された。
しかし、都が14年度に行ったアンケートの結果では、都民の7割以上が全ての番組について「知らない」と回答。番組ごとの視聴・聴取率も最高で4.8%、最低は0.2%だった。監査人は「このような番組については、効率性・経済性の観点から、撤退を含む抜本的な改革を講じるべき」としている。