短期のバカンスでも体重増えやすい 休暇後もそのまま太り続ける危険

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   バカンス(休暇旅行)は楽しいが、短期間でも体重を増やすというキビシイ研究結果を米ジョージア大学のジャミー・クーパー准教授らがまとめ、米の生理学誌「Physiology Behavior」の2016年1月号に発表した。

   その代わり、血圧を下げる健康効果があるから痛しかゆしだ。

休暇中の飲酒量は一気に2倍に

   これまでの研究で1か月以上の長期間の休暇旅行が、かなり体重を増やすことがわかっているため、クーパー准教授らは、短期間の休暇が与える影響を調べた。1~3週間のバカンスを計画している18~65歳の男女122人に協力してもらい、旅行の出発前と帰宅1週間後、および6週間後の3回にわたり、体重、血圧、ウエストヒップ比などを測定した。

   その結果、参加者の61%の体重が増えていた。参加者全員の体重増は1週間後と6週間後の平均で0.4キロだった。しかし、参加者によって大きなばらつきがあり、体重を減らした者もいれば、4キロ近く増えた者もいた。1~3週間で0.4キロ増は少ないようにみえるが、クーパー准教授は「1年間に換算すると約10キロ増となり、急激な増加といえます」と語っている。

   体重増の一番の原因は、アルコール類を飲む量が増えたこと。バカンス前の週当たりの平均摂取量は、ビールに換算すると中ビン8本だが、バカンス中は平均16本に倍増した。クーパー准教授は「楽しさのあまり、普段から体重に気を使っている人も体重増加に気づかず、そのまま太り続ける心配がある」と危険性を指摘する。

   ただし、ストレス解消効果はあり、バケーション後6週間は参加者全員の平均血圧値は下がっていた。

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