「狩野より面白いじゃん」「仕事は完全に増えますよ」――。お笑い芸人の狩野英孝さん(33)の二股騒動で一躍有名となったタレントの加藤紗里さん(25)が、「炎上タレント」としてにわかに注目を集めている。
2016年2月9日放送の「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)で、狩野さんが「川本真琴さんと別れた後に、加藤さんと交際を始めた」と明かし、騒動は一応の落ち着きを見せた。だが、その後も加藤さんのSNSには批判的なコメントが殺到しており、「炎上」はおさまる気配がない。
SNSには数万件の批判コメントが殺到
「懐かしい人と、面白くない人と、知らない人の三角関係なんてまったく興味持てない」――。社会学者の古市憲寿氏(31)にこう評された今回の騒動のなかで、ひときわ注目を集めているのが「知らない人」だった加藤さんだ。
騒動以前は全くといっていいほど無名だった加藤さんは、狩野さんとの交際をインスタグラムで「宣言」してからメディアへの露出が急増。「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)や「白熱ライブ ビビット」(TBS系)など立て続けにテレビ番組に出演し、狩野さんとの関係について赤裸々に暴露していた。
また、自らのブログやツイッターでも騒動について様々な反応を見せ、マスコミへ「ネタ」を提供し続けた。こうした加藤さんの行動を「売名行為」と捉えた人が多かったようで、SNSには大量の批判コメントが殺到。さらに9日放送の「ロンドンハーツ」で、加藤さんが「多くの嘘」をマスコミや狩野さんについていたことが分かると、批判はさらに加速することになった。
騒動以降、加藤さんのSNSに寄せられた批判コメントは数万件にも達し、完全に「炎上状態」になっている。その一部を抜粋すると、
「魔女でもないだろバケモンだろ 売名も中途半端、整形も中途半端じゃねーか」
「売名行為でテレビ出たもののキャラが迷走してますね。 何がしたいのかが全くわかりません」
「性悪女を演じているように見える。見てる側としては不快だし面白くないよ」
といったようなものだ。そのほか、不自然なほど整った目鼻立ちに「整形疑惑」の目も向けられているが、本人は完全に否定している。
「ポスト・ベッキーになるんじゃないか」
なぜ、加藤さんへの批判はここまで加速したのか。その大きな理由として、彼女が逐一「反応」を見せることが挙げられる。個々の批判コメントの一部に「見なくて結構ですよ」「(容姿批判に対して)目がおかしいんじゃないの」などと反論しているのだ。
また、16年2月8日更新のツイッターでは、自身に浴びせられた「アバター」「魔女」「化物」といった罵詈雑言を列記した上で、「全部まとめて面倒みてやっから」と挑戦的なメッセージを寄せた。さらに9日深夜にはブログで、コメントの検閲機能を自身で解除したと宣言し、批判は「全て受けとめてあげる」とも語った。
こうした火に油を注ぐような言動もあり、二股騒動が一段落した後も「炎上」がおさまる気配は全くない。10日18時時点でも、ツイッターには数十秒に1件といった異常なペースで批判的な投稿が寄せられている。
このようにネットユーザーからは完全に「目の敵」にされている加藤さんだが、同業者からの評価はうなぎのぼりだ。お笑いコンビ「爆笑問題」の2人も、9日放送のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」(TBS ラジオ)で、加藤さんのブログについて「すげぇセンスあるよ」「天才かもしれない」などと絶賛した。
コメンテーターのテリー伊藤さん(66)は、16年2月10日放送の「白熱ライブ ビビット」(TBS系)で、加藤さんについて「彼女の場合は捨てるもんないから、なんでもアリって感じで面白いよね」と高評価。「ポスト・ベッキーになるんじゃないか」との発言まで飛び出し、これから加藤さんの仕事は「完全に増えます」と断言した。