黒木奈々さん「若い自分の健康を過信していました」
一方、「美人薄命」の悲劇が世間の涙を集めたのが、2015年9月、胃がんでなくなったニュースキャスターの黒木奈々さんだ。享年32だった。黒木さんの遺作本「未来のことは未来の私にまかせよう 31歳で胃がんになったニュースキャスター」などによると、2014年7月、友人と食事中に「お腹を突き刺されるような激痛」が走り入院。急性胃潰瘍と診断されたが、手術準備の検査中に胃がんが見つかった。発症から3年が経過、リンパ腺に転移していると伝えられた。
黒木さんは最後まで復帰の希望を捨てなかったが、自省の念を込めてこう書いている。
「フリーだったのでここ数年、健康診断を受けていませんでした。若い頃から、自分の健康を過信していました」
胃がんの専門医は、サイトの中でこう強調している。
「胃がんの治療は日本がいま世界をリードしています。検診技術も非常に進んできました。40歳を超えたら、ぜひ毎年1回、胃がんの検診を受けてほしい」