小椋佳さん「もし国立病院長と知り合わなかったら」
歌手の小椋佳さん(72)もラッキーだった。2000年に大手術の末、胃がんから生還した。「週刊ポスト」2013年1月1・11日号によると、こうだ。
元来医者嫌いで、長らく健康診断を敬遠してきたが、仕事を通じて国立病院の総長と看護師長に知り合い、「たまたま休みがあったから遊びがてらに」受けた人間ドックでがんが発見された。
「再検査が必要だというので病院へ呼ばれ、そのまま入院。朝から病室に専門医が入れ替わり立ち替わり来るから、おかしいと思っていたら、入院説明書の病名欄に『胃がん』と書いてあるのが見えてしまった」
手術は8時間に及び、胃の4分の3を切除。胃だけでなく周囲も相当取った。迷走神経をすべて切り、胆嚢と副腎も切ったという。
「転移など後々不都合がないようにまとめてみんなやっちゃおうということでね。胃を切ったおかげで食べる量が減り、糖尿病の心配もなくなりました。もちろん、今は1か月に1度検診を受けていますよ」