NHKは子会社の「NHKアイテック」の社員2人が不正な発注を繰り返し、およそ2億円を着服していたと2016年2月9日に発表した。2人を懲戒解雇し、上司16人を停職や出勤停止にした。社長ら役員 5人が辞任を申し出た。
2人は放送関連の工事や業務を実体のない会社に架空発注するなどして15年までの6年間でおよそ2億円を着服した。上司は書類を確認しないまま発注を承認するなど、社内ルールが形骸化していた。
今回の不正発注を受け、NHK は再発防止に向け抜本的な改革に取り組み、統廃合も視野にグループ会社の機能の再整理などを行う計画だ。NHKアイテックは放送ネットワークや放送受信環境整備などについて企画、システム設計、運用保守といった事業を展開している。