高鳥氏は2011年当時、TPPを「国家主権の放棄」と非難していた
このブルーチーズのやり取りに先立って、福島氏は高鳥氏の「変節」ぶりも指摘している。高鳥氏は11年2月11日のブログで、「TPPについて(平成の売国)」と題して、
「私はTPPについて国家主権の放棄であり、平成の『開国』どころか平成の『売国』だと考えている。政治家の中にもいろんな考えや判断があるけれど、TPP問題は日本を守る断固とした決意のある『保守政治家』か否かのリトマス試験紙みたいなものだ」
などと息巻いていた。特に「TPP問題は~リトマス試験紙」のくだりはフォントを太字にするという念の入れようだった。福島氏は、このブログについて
「この説に従うと、TPPの署名式に和服で参加した方は売国の政治家になるのではないか」
と皮肉り、高鳥氏は
「ご指摘の通り、私がかつてTPP協定に反対していたことは事実」
だと事実関係を認めながらも、交渉の結果として、コメでは国家貿易制度や枠外税率が維持されたことを理由に、
「私が変わったというよりも、当初懸念されていた内容と交渉結果が別物になったということで、私が国を思う、国益を思う気持ちは一貫している」
と釈明するのがやっとだった。
一連のやり取りを各紙は簡単に報じたが、ネットメディアなどのコメント欄には
「次元が低く、品格もない」
「個人攻撃に終始して、恥ずかしくないのか民主党」
などと福島氏に批判的な内容が目立つ。
そういったことも影響しているのか、福島氏はフェイスブックで
「我が国にとって極めて大事なことを審議を通じて明らかにしてきたつもりですが、政策について勉強しないメディアは一切取り上げようとしません」
と不満をもらしている。