東京株式市場は2016年2月9日、後場に入っても売りが収まらず、日経平均株価の終値は前日比918円86銭安の1万6085円44銭で引けた。一時は1万6025円94銭をつけ、下げ幅を978円36銭安まで広げた。取引時間中としては1月21日以来約3週間ぶりの安値となった。
東証1部全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)も、76.08ポイント安の1304.33で終了した。
株式から安全資産とされる円や国債への投資に資金が流出。外国為替市場は、円相場が一時2014年11月以来、約1年3か月ぶりの1ドル114円台に上昇。債券市場では、長期金利の指標となる10年物国債の市場利回りが一時、マイナス0.010%に低下し、史上初めてマイナスとなった。