東京株式市場は2016年2月9日午前、日経平均株価が一時前日比845円08銭安の1万6159円22銭まで急落。取引時間中としては1月21日以来の安値を付けた。前場は、前日比836円09銭安の1万6168円21銭で取引を終えた。
前日の欧米株が原油価格の下落をきっかけに軒並み売られた流れを引き継いだほか、円相場が一時、2014年11月11日以来、約1年3か月ぶりとなる1ドル114円台まで上昇したことで、自動車などの輸出関連株を中心に売られ、東証1部の97%の銘柄が値下がりする全面安の様相となった。
株式から相対的に安全資産とされる円や国債へ資金流出が加速。それにより、債券市場では長期金利が一時ゼロ%に低下し、過去最低を更新した。ゼロ%になったのは初めて。