福岡市を拠点に活動するHKT48の春のコンサートツアーが2016年2月6日、日本ガイシホール(名古屋市南区)で開幕し、昼と夜の部合わせて1万6000人(主催者発表)が詰めかけた。
コンサートはサーカスをモチーフにした内容で、タイトルも「サシコ・ド・ソレイユ2016」。冒頭、矢吹奈子さん(14)が一輪車に乗ってステージに現れ、続いて指原莉乃さん(23)と宮脇咲良さん(17)がワイヤにつられながら登場。これ以外にも多数の場面でワイヤアクションが活用され、出演者が「飛びまくる」コンサートで観客を沸かせていた。
「氣志團」の代表曲歌い出す
HKTのコンサートは「劇場支配人」指原さんによる「サプライズ」でも知られる。14年1月11日に大分市で行われた九州7県ツアーの初回公演では、1曲目でモーニング娘。の代表曲「ザ☆ピ~ス!」が登場。アイドルグループが自らのコンサートの冒頭に他アイドルの楽曲を持ってくるのはきわめて異例で、観客や報道陣は度肝を抜かれた。
今回のツアーでも、この手法を踏襲。指原さんの「名古屋いくぞー!」の声とともに流れ出したのは、氣志團の代表曲「One Night Carnival」だった。HKTと氣志團は15年11月発売のシングル「しぇからしか!」でコラボしており、その縁のようだ。
この「One Night Carnival」以外にも、指原さんが15年6月の「選抜総選挙」1位でセンターポジションを勝ち取ったAKB48の「ハロウィンナイト」、HKTの3番目のシングル「桜、みんなで食べた」などで主要メンバーが宙を舞った。
寸劇でも、宮脇さんが放った「かめはめ波」の直撃を受けた秋吉優花さん(15)が、ワイヤで遠く後方に飛ばされるという念の入れようだった。
「後半からがポイント。というか後半ブロックが大好き」
コンサートでは約2時間30分にわたって、AKB48グループのメドレーを含めて30曲以上を披露。指原さんは昼の部終了後、ツイッターで
「今回のセットリストは後半からがポイント。というか後半ブロックが大好き」
とアピールしている。後半は寸劇やAKBグループのメドレー、HKTを代表する曲が立て続けに登場する。こういった点を「見どころ」だと考えているようだ。
名古屋の後は、東京、神戸、福岡でも公演が予定されている。そのうち、東京のチケットはすでに完売している。