「追加合格者の保護を最優先に考え、公表しない方針」
ICUは16年2月3日18時頃、アドミッショズ・センター名で「お詫びとお知らせ」をウェブサイトに掲載し、出題ミスと追加合格の事実を認めた。ウェブサイトの文章では、
「追加合格に関する詳細は、追加合格者の保護を最優先に考え、公表しない方針です。なお、追加合格者への対応は、すでに終了しています」
と説明している。J-CASTニュースが事実関係をメールで問い合わせたのは2月3日未明。ICUの広報担当者は
「社会的情勢の変化を踏まえ、昨秋(編注:15年秋)から非公開を前提に協議しておりましたが、当該受験生保護の環境が整いましたので、表記の誤りについて公表することといたしました。なお、追加合格の詳細は公表いたしません」
と説明しており、半日ほどで環境が整ったことになる。
ICUは12年と13年には出題ミスについて公表し、12年には追加合格者を出したことも明らかにしていた。13年2月9日に行われた入試の出題ミスは2月12日、12年2月4日の出題ミスは6月11日にそれぞれ公表されている。
文部科学省によると、15年度に出題や採点をめぐる「入試ミス」が原因で合格発表後に追加合格者を出した事案は、任意で報告があった分だけでも20大学で26件発生している。そのうち18大学24件が私大だった。