市販の「改造キット」悪用の指摘も
これに対してファン・デン・ドリエッシュ選手は、ベルギーのテレビ局のインタビューで、
「自転車は自分のものではない。不正行為はしていない」
と主張、問題になった自転車は「私の友人のもので、私の自転車にそっくりだった」として、手違いから改造車でレースに臨むことになってしまったと釈明した。
「友人は土曜日(1月30日)にコースを回って、トラックに自転車を置いた。整備士がそれを私のものだと思って掃除し、私のレースのために準備した」
「隠れモーター」の具体的な手口は明らかになっていないが、オーストリアの会社が2012年頃から発売している「Vivax Assist」と呼ばれる改造キットを悪用した可能性も指摘されている。このキットは、モーターをフレームの「シートチューブ」と呼ばれる部分に収めたのが特徴。特に、このキットの「偽装用パッケージ」では、バッテリーをドリンクボトルに偽装することもでき、一見すれば普通の競技用自転車にしか見えない。