大阪府八尾市の市立小中学校で組み体操中に骨折などの事故が相次いだ問題で、市教育委員会は2016年2月1日、高さの上限を「ピラミッド」は5段、「タワー」は3段とすべきだと提言することを決めた。複数のメディアが報じた。
近く報告書を市教委長に提出する予定で、市教委はこれをもとに再発防止のガイドラインを作成するという。
同市では15年9月、中学校の運動会で10段ピラミッドが崩れ、1年生の男子生徒が右腕を骨折。その後、市教委が市内の全小中学校を対象に過去10年間の事故状況を調べたところ、36校で計139人が組体操の練習や本番に骨折していたことが判明した。
ピラミッドは、四つんばいになって上に向かって細くなるように重なる演技。タワーは肩の上に立って重なる演技で、ともに大技の一つだ。15年9月には大阪市教委が八尾市と同様の段数制限を導入した。