普通のチョコより高カロリーなのが悔しい
また、共同研究の過程で、これまで抽出が困難だったカカオ成分の「カカオプロティン」を世界で初めて抽出することに成功した。カカオプロティンは消化するのが難しいタンパク質で、働きがよくわかっていなかった。今回、抽出したカカオプロティンをマウスに与えると、便の量が増えた。腹持ちがよいため便のかさを増す効果があり、便通がよくなるという。
今回の結果について、帝京大学の古賀仁一郎准教授は「カカオプロティンは、タンパク質ですから腸内細菌のエサになって、腸内の環境を良くします。腸内細菌が活発になると、腸が蠕動(ぜんどう)運動を起こして便通を良くしますが、それとは別に、カカオプロティンが便の量を増やすので便通効果をさらに上げることになるのです」と語っている。カカオが便秘改善で二重の働きをしてくれるらしい。
「それなら、カレにあげるより私がいっぱい食べちゃおう♪」と思ったアナタ、高カカオチョコは、カカオそのものに脂質が多いため、普通のチョコよりカロリーが高めであることをお忘れなく。