バレンタインデーには、甘さ控えめでカカオたっぷりのブラックチョコレートを贈ると、カレのハートをぐっとつかむいいチャンスかも。
明治と帝京大学が共同研究でカカオ成分が高いチョコレートが便秘改善に効果があるという調査結果をまとめ、2016年1月13日、記者発表をした。
ホワイトチョコより便の量が2倍以上に
チョコレートの健康効果の研究はいくつかあるが、ほとんどがマウスを使った実験だ。今回は人間を対象にしたのが特徴。20~49歳までの女性31人の協力を得た。全員、排便回数が週平均4回以下の便秘気味の人で、カカオ製品や納豆、ヨーグルト、乳酸菌飲料など「便秘にいいとされるもの」を週4回以上摂取していない人を選んだ。
参加者を、カカオ成分72%の高カカオチョコレートを食べる16人と、比較の対照としてカカオバター以外のカカオ成分を含まないホワイトチョコレートを食べる15人に分けた。それぞれに1日当たり25グラム(市販の板チョコの約半分)を2週間食べ続けてもらい、両グループの「排便回数」「便の量」「便の色」、さらに便の中の「腸内細菌」を比較した。
すると、高カカオチョコのグループでは、排便回数が1週当たり平均2.8回から4.9回に増えた(ホワイトチョコでは2.6回から3.3回に)。便の量は約2.2倍に増加(ホワイトチョコはほとんど変わらず)。また、便の色や腸内細菌の状態も高カカオチョコの方が、ホワイトチョコよりも改善していた。