妻のある「ひと言」で急展開が訪れた
週末だけなら、運動のチャンスはまだある。先日中止となったアスレチック施設も、家族全員が元気になれば行く予定を立てている。ただ毎週遠出するのは大変だ。夫人や息子たちの都合もあるだろう。ひとりでウォーキングのような有酸素運動を続けて欲しいのだが、「やっぱり寒いしなあ...」としり込みしてしまった。
平日の運動継続も、なかなか定着しない。背筋を伸ばす「仕事中ダイエット」を試みているが、最近は停滞気味だ。やはり強い意志でやり通すのは無理なのか...。
ふと、キヨシさんがこうつぶやいた。
キヨシさん「実は妻も、ダイエットを始めたいと言い出したんです」
これまでキヨシさんを強力にサポートしてきた夫人が、夫の奮闘ぶりと「それなりに」スリムになった体型を見て、自らもダイエットへの意識が高まったというわけだ。
編集部「これは大チャンスかもしれません。1人より2人でなら、少々つらいことでも挑戦できるじゃないですか」
キヨシさん「(ちょっとうれしそうに)夫婦二人三脚か...いいかもしれません」
さっそくメニューを考えた。平日朝は、夫婦の出社時間が違う。例えばキヨシさんが朝、駅まで徒歩で夫人を送るのはどうか。いったん帰宅して時間が来たらまた家を出れば、ウォーキングの機会が増える。ところが、
キヨシさん「ムリですムリムリ。朝起きられないし」
即答だった。そうでした、以前、早起きして家の周りをウォーキングする計画を立てたものの、あっさり挫折した経緯がありましたね。
やはり夫婦一緒にできる運動の方がよさそうだ。二人の時間が合うのは帰宅後の夜。そうなると、家の中でできるトレーニングが現実的だろう。
編集部「自転車をこぐとか、トレッドミルを買うとか」
キヨシさん「うーん、予算の問題が」
悩んでいると、夫人からメールが届いた。
キヨシさん「どれどれ...妻は、『スロートレーニングはどうか』って提案してきました」