人気ロックバンド「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音(えのん)さん(27)とベッキーさん(31)による不倫問題の影響で、ベッキーさんがレギュラー出演する民放の全番組の出演を見合わせ、事実上「休業」する見通しになった。
不倫発覚前はベッキーさんの主な支持層だったファミリー層からの反発が収まらないことが背景にあるとみられ、ベッキーさんから川谷さんの妻への明示的な謝罪がないことが問題を長引かせ、ひいては休業につながったとの見方も出ている。
謝罪会見では「川谷さんのご家族の皆様」としか言っていない
不倫問題を報じた週刊文春の発売直後、1月7日の夜にベッキーさんが開いた会見では、ベッキーさんは繰り返し頭を下げ、謝罪の対象として以下の3パターンを口にした。
「多くの方々、テレビ、CM、ラジオの関係者の皆様、ファンの皆様」
「川谷さんのご家族の皆様、ファンの皆様、関係者の皆様」
「いつも私ベッキーを応援してくださっているファンの皆様、関係者の皆様」
「川谷さんのご家族の皆様」に妻も含まれるとも解釈できるが、少なくとも本人はそうは受け取っていない。1月14日発売の「文春」1月21日号で川谷さんの妻は、
「彼女はスポンサーやスタッフ、ファンに向かっては謝っていましたが、私への謝罪がなかったことには正直、驚きました...」
と、ベッキーさんの対応に憤っている。
不倫が発覚して3週間以上が経過した1月末時点でも、妻への明示的な謝罪がないことを疑問視する声が相次いでいる。
「川谷さんの奥様は、もっとかわいそうです!」
芸能リポーターの井上公造さん(59)は、1月30日、トークアプリ「755(ナナゴーゴー)」で、
「マスコミに謝る必要なんかないけど、川谷さんの奥様とスポンサーにはきちんと謝罪すべきです!」
と持論を展開。ベッキーが「なんだかかわいそうになってきました」という読者の声には、
「川谷さんの奥様は、もっとかわいそうです!」
と反論した。
翌1月31日のテレビ番組でも、同様の意見が相次いだ。サンデー・ジャポン(TBS)では、テリー伊藤さん(66)は、
「やっぱり一番の奥さんに謝罪していなかったというのが...、ケロッとして(番組に)出ていると、奥さんとしてみればたまったものではない」
と話し、「休養やむなし」という立場だ。
「奥様は一般人なので公に発言することができない」
「ワイドナショー」(フジテレビ)では、宮澤エマさん(27)が
「文春の真実を突き詰める、突き止めるという姿勢は絶対必要だと思うが、一気に2人の職を奪うような記事を書き続けている。それは正義だけど心がない。正直怖い」
と、文春の報道姿勢に疑問を呈した。これに対して芸能リポーターの長谷川まさ子さん(53)は、
「やっぱり奥様の立場に立ってしまうと...。奥様は一般人なので公に発言することができない」
と話し、文春を通じて川谷さんの妻の主張が伝わったことを評価した。東野幸治さん(48)も、
「復讐(ふくしゅう)という一面もあるのかもしれない。奥さんからすると『2人だけが幸せになって、私が置いてけぼり』というので...」
と話し、大筋で長谷川さんに同意した。
アッコにおまかせ!(TBS)でも、舟山久美子さん(24)が、
「事実は分からないが、奥様の立場になった時に、平常心ではいられない。自分だったら...」
と、妻の立場を代弁していた。