アイドルグループ「SMAP」の分裂・解散騒動が報じられてからおよそ2週間。メンバーが出演するラジオ番組では、ジャニーズ事務所「独立組」とされた4人と、残留を決めていたといわれる木村拓哉さんの間で、騒動に言及する時間に大きな差が出ている。
木村さんがファンに謝罪したり、ネットで広まる「タイムリープ説」に触れたりする一方、4人は依然口をつぐんだままだ。芸能評論家に、この違いを分析してもらった。
年末年始の番組の裏話やリスナーへの応援メッセージ紹介だけ
現在、メンバーがレギュラー出演するラジオ番組は「中居正広のSome girl' SMAP」(ニッポン放送)、「木村拓哉のWhat's UP SMAP!」(TOKYO FM)、「稲垣吾郎のSTOP THE SMAP」(文化放送)、草なぎ剛さんと香取慎吾さんが司会を務める「SMAP POWER SPLASH」(bayfm)の計4つだ。
それぞれ、騒動が最初に報じられた2016年1月13日以降2回ほど放送されており、内容をスポーツ各紙などが報じている。収録時期は年明け以降と考えられるが、いずれも定かでない。
中居さん、稲垣さん、草なぎさん、香取さんは、番組の中で自らの言葉で騒動を語らなかった。いずれも、年末年始に放送された番組の裏話やリスナーへの応援メッセージが紹介されただけだ。
しかし、木村さんだけは騒動に言及した。1月15日に放送された「What's UP SMAP!」の冒頭、「今週いろんなニュース、報道が出まして、本当に皆さんの事を何かとお騒がせしていますが、ちゃんといつか自分の言葉で話せるときがきたら、その時はこの『What's』でお話させて頂きたいと思っております」などと45秒間、リスナーに呼びかけた。番組中は、リスナーからの手紙にコメントする際にも「世の中的にはこういう話題より、お前もっと話すことあんだろ、ってなってるはず」と、騒動にからめたかのような「ぼやき」も聞かれた。
29日放送回でも、再び騒動に触れた。今度は、18日に放送された「SMAP×SMAP」(スマスマ、フジテレビ系)での謝罪会見後にネットで広まった「木村さんが解散を阻止するため何度もタイムリープを繰り返している」とのネタを紹介したのだ。