ニキビも糖尿病も「血液ドロドロ」から起こる
ニキビと糖尿病は、いったいどんな関係があるのだろうか。専門医のサイトをみると、メカニズムはこうだ。思春期のニキビは、旺盛な男性ホルモンが原因で皮脂が過剰に分泌され、毛穴が詰まることから起こる。しかし、20歳を超えると男性ホルモンの分泌は落ち着き、ニキビが消えてくる。
20歳を過ぎてもニキビが残っていたり、30~40代になって急に背中やお腹、頭皮などにブツブツができたりするのは、血液がドロドロになっているケースが多い。血液の循環が悪くなり、老廃物や毒素が多くなり、皮膚の再生に必要な栄養素が行き渡らなくなるため、肌が荒れてくる。血液がドロドロになるのは、糖尿病などの生活習慣病が原因のケースが多い。
また、皮膚の細胞の再生には、ビタミンB群が欠かせない。ところが、ビタミンB群は、血液の中の糖分を分解する時にも必要な大事なミネラル。仮に糖尿病にかかっていて、血液中に糖分が多いと、ビタミンB群はほとんど糖分の分解のために使い果たされて皮膚には回らなくなってしまう。すると、肌が荒れてニキビなどの吹き出物や湿疹ができやすくなる。
つまり、二重の理由で糖尿病はニキビを起こしやすくしているわけだ。
日本の糖尿病患者は約950万人、予備軍は約2000万人。特に自覚症状はなく、激しい疲れや意識不明などの症状が出た時は手遅れといわれる。ニキビは、血液検査以外では、数少ない目に見える症状の1つなのだ。